前の3件 | -
TOJ#6 富士山 [レース観戦2017]
今年からJBCFのヒルクライムが併催され、スタート時刻が遅くなった第6ステージ富士山。
今までより2時間遅い12時スタート。
5合目行きのバスは11時40分発車とかなり余裕を持ったスケジュールに。
というか余裕がありすぎて朝の時間が余りまくる・・・。
結果何をするでなし、ジムニーの狭い車内でしこしこブログを書いていたのであった。
天候はというと朝から雨。
5合目付近の気温は4℃などという恐ろしい情報も流れてくる。
過去2年の富士山観戦の経験上、
「言うほど寒くない。むしろ動き回っての撮影なら半袖で充分。※なお晴天に限る」
という山を舐めきったデータを元に準備を行っているので一応持ってきた長袖のシャツしかない状況。
な、なーに野辺山も生足で出た男よ・・・と震え声でバスに乗り込む。
雨こそ小降りにはなったものの霧が濃い。
登れば登るほど車窓は見えなくなってくる。
これはワンアタックで視界から消えるレベルだ。
はい。こちらバスが着いた直後の5合目駐車場になります。
これに加え小糠雨がまとわりつくように降りしきる。幸い気温は大した寒さではないが、厳しいコンディションに変わりはない。
さて時刻は12時を過ぎている。コースレコードは38分台なので、あと30分ほどでトップが来るはずだ。
残り500メートルあたりまで下り選手を待つ。
電波状況は非常に悪く、ツイッターの速報も途切れ途切れにしか入らないが、どうやら2年連続で右京のオスカルプジョルが先行しているようだ。
先導車が霧の向こうから現れる。
5合目の駐車場も限られるため、このステージは関係車両も必要最低限にまとめられている。
先導車が1台来るとすぐにレースがやってくる。
たくわえた髭で霧を切り裂きプジョルがトップで通過。
息づかいこそ荒々しいがそのペダリングは軽い。ここはラスト500メートルにして最も勾配がきついポイントなのだがそれを感じさせない走りだ。
自慢のソックスには「FULL GAS」の文字。
トライアル好きにはおなじみのスペイン語。アクセル全開!のスラングだ。
その通り全開で駆け抜けたプジョルは、この荒天の中昨年出した自己ベストに2秒差の38分50秒で優勝し、TOJ2連覇へ向け総合でもトップに立った。
この日30分台で登ったのは彼ひとりだった。
1分半ほど遅れて2番手はタブリーズのポルハーシェミー。
3番手はこちらも右京のネイサンアール。
ジェネシス時代の2013年にTOJ修善寺でステージ優勝。その後チームスカイに加入しドラパックを経て今年から右京へ。
そのエリートコースな経歴に偽りはなくプジョルを強力にアシストしての3位。
4-5番手はアイソウェイのキャメロンベイリーとマトリックスのホセ。
その後ろも海外勢が続く。
2014年のTOJを席巻したミル様ことポルセイェディゴラコールは10位でフィニッシュ。
不調・・・というかチューニングに失敗したというk(それ以上いけない
更にキナンのトマルバ。右京のベンジャ、ニッポサンタロミータと続いたところで間が開いたのかチームカーの隊列が。
しかしそろそろゾノが現れるんじゃないかなあと思っていた僕としてはそんなにタイム差開いているのか?という思い。
そしてその不安は的中し、隊列の間からゾノが現れる。
イン側で渋滞する車列を大外から抜いていくことを強いられるダミアンとゾノ。
序盤にアタック合戦があり先頭集団がかなり先行したようだが、このコースでこんなに車列上げたコミッセールもどうなんですかね・・・。
その序盤のアタック合戦でペースを乱されたゾノに追いついてきたダミアンが途中からペースメーカーとなり、チームメイト同士の編隊飛行でフィニッシュへ。
ダミアンモニエは14位、それでも日本人トップとなったゾノは15位。
そして日本人2番手の17位は宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明。ヤングライダーでは全体の2番手。
ニッポの中根英登が日本人3位の19位。
踏み倒すジャパンナショナルの山本大喜。こうやって登ってくれるとこちらとしても撮り甲斐がある。
シマノの入部と湊もチームメイト同士でフィニッシュへ。
入部のバイクになかなか容赦ない角度でカメラが付いている。
フィニッシュ地点へ登っていくとますます霧は濃くなり、近くに来ても誰が誰やら。
昨日山岳賞を決めた初山は今日は休養でマイペースに登る。
これ、初山と飯野なんですよ。僕もすぐ横を追い抜いていくまで気づかなかったけれど。
TOJカメラ目線シリーズその3。
ようやく長い長いあざみラインが終わり楽しそうな山本兄と横山コータ。
毎年思うことだが、コース上のどの地点よりもフィニッシュラインから駐車場までもこの登りが一番キツイ気がする。
「序盤ヒルクライムとは思えない信じられないようなアタック合戦がありどこまで付いていけるかのチキンレース状態になった。
血を吐く思いをして登ったのに43分台(※記録は42分50秒)というクソみたいな走りをしてしまった・・・」
というゾノ氏。
とはいえ2ステージ連続で日本人トップでフィニッシュ。
総合こそひとつ落としたものの日本人トップの12位でトップ10は狙える位置に付ける。
明日は修善寺。番狂わせもあり得る総合争い最後の山場に挑む。
僕は仕事に挑む。
・・・ということで僕のTOJ週間はここで終わる。
初観戦の美濃から3ステージ追ったが、これはレース帯同の自己最高記録であった。
TOJ全体からみれば半分にも満たないとはいえ、やはり3日間も観ると自分もレースの一員になったような気がしてとても楽しかった。
結局第20回のツアーオブジャパンは修善寺で総合が動くことはなく、オスカルプジョルが2連覇。西薗良太は日本人最高位の12位で幕を閉じた。
シーズンも半ばにさしかかり熊野、そして全日本と重要レースが目白押しな初夏は続く。
2017/05/26 TOJ #6 富士山 by (C)offcourseyass
TOJ#5 南信州 [レース観戦2017]
雨音で目覚める飯田の朝。
今日はひたすらとほほな徒歩移動。
ということでスタート地点の飯田駅には向かわずにコースへ直行。
雨は降っているがずっと歩いていると汗ばむ蒸し暑さ。
フィニッシュ地点から天竜川沿いを歩き、ラストラップには強烈な位置取り争いが繰り広げられる水神橋を渡る。
橋を渡るとすぐにコントロールラインだ。そこから登り口を目指してとぼとぼと歩く。
1周目、集団はひとつ。
先頭は総合リーダーのニッポ、マルコカノラ。
今日は12.2キロのコースを10周。
本格的な山岳がスタートし、初日のプロローグや序盤のスプリントステージで上位に入ったスプリンター勢はそろそろ退場し、山男達が上位に顔を出してくる。
2周目には逃げが決まり、レースは落ち着いた展開に。
昨日の逃げで山岳賞をほぼ手中に収めた初山翔がそのジャージを盤石なものにするため今日も逃げる。
逃げの8人と集団とのタイム差は2分弱といったところ。
イランのレジェンド、タブリーズのミズバニはコンディション不良か早くも大きく遅れリタイア寸前。
すでに4人リタイアしているトレンガヌのスルヤディも遅れトレンガヌは残り一人に。
ただでさえ厳しいコースにこのコンディション。TOJサバイバルが始まった。
KOM手前。3周目も先頭は変わらず。
1分40秒差のプロトンはキナンがコントロール。山本元喜が逃げに乗っているがこちらは抑えか。
雨は小降りになり傘もいらないほどに。
ここの下りはかなりテクニカルで、集団が割れてしまうこともよくある。雨が降っていればなおさらリスクは上がるので選手もありがたいだろう。尤もそれを活かすべく牙を研いでいた選手もいただろうが・・・。
雨宿りしていた商店の軒先に古いオロナミンCのポスターが貼ってあったので近づくとなんと張本勲であった!いつのやねん!ニシゾノに喝!
4周目、タイム差は2分ちょうど。やはり山本元喜は抑え役な感じ。
逃げたがりな選手なので本人は少々不本意かもしれない。
プロトンはそのキナンが牽引。先頭のジャイクロフォードの傷跡が痛々しい。昨日からこの顔だったのでいなべか京都で落車したのだろうか・・・。
(誰か面白いことを言ったらしい)
一定ペースで続いているように見えるレースだがやはり強度は高いようで、牽引を終了したキナンの選手以外にも遅れる選手が増えだした。
回収車に追い立てられるように登っていくブリッツェン小野寺、愛三住吉らは完走は厳しいか。
5周目に先頭に動きが出る。
抑え役だった山本元喜が逃げから離脱。このまま降りていき集団の牽引に加わるようだ。
1分30秒まで詰めてきたプロトン。
小さくなってきた集団からはブリッツェン飯野、アンカーダミアンモニエらも遅れてしまう。
徒歩でフィニッシュ地点まで行くことを考えそろそろ下り出した6周目、前から降ってきた山本元喜が牽引に加わったプロトンは1分20秒差。
その前のラップで椿、クロフォードが遅れていったので牽引役の補充だったようだ。
プロトン後ろにはグルペットが形成。
ここにアンカー石橋、モニエ。マトリックス吉田隼人。シマノ西村などが入る。
結構入ってる海外勢が全然わからなくてすまんな・・・。
先ほど遅れた飯野はこれより更に後ろの小集団。レース中盤でこの位置は厳しそう。
序盤から遅れている小野寺は回収寸前。
登り直前の7周目。キナンに加えアイソウェイが牽引に加わったプロトンは縦に伸びているがタイム差は少し開き2分ちょうどに。
ほぼ止んでいた雨も再び降り始めペースアップする集団に打ち付ける。
30秒差で総合8位とブリッツェンでは最も上位に付ける若手スプリンターの岡がこのペースアップに千切れる寸前。
チームは同43秒差の24位に付ける雨澤をエースと位置づけたか集団内で鈴木譲がサポート体制。
厳しいが何とか自力で付いていくしかない。
8周目、コントロールライン後の登り返しから一旦下るポイント。
先頭は5人になっている。捕まることを意識してかややまったりムードが漂う。
ここまでプロトンをコントロールしてきたキナンは姿を消し、先頭を牽くのはアイソウェイ。タイム差は1分10秒。
そして9周目に入るコントロールライン。
入部と初山も離脱し先頭は3人。
マトリックスも牽引を開始した集団は40秒差。
最後の攻撃を前に泳がせているところであろうか。
「リードアウトが板に付いてきた」というゾノ。
例年小集団のスプリントになるこのステージ。しかもフィニッシュ前は1.5キロの直線とあってリードアウト役もかなり大事になるコース。
おそらくステージを狙うことになる鈴木龍を連れて行けるかが腕の見せ所。
そして重量級スプリンターのアベラストゥリもここまでメイン集団に残っている。ラストラップの攻撃をしのぎきれるか。
そして僕は10周目を観ずに水神橋を再び渡りフィニッシュ地点へ。徒歩なので・・。
会場の実況では右京のプジョルが単独アタックとの報。
牽制してる間に逃げ切りみたいなのはやめてくれ・・・と2日連続で願うが、2日連続で集団はしっかりと吸収。
雨も上がり、ウエットな路面でのスプリントに。
俺だ俺だとふたりでガッツポーズをするニッポのカノラと右京のアール。
その後ろにブリヂストンのジャージ。
おお!ドラゴン鈴木いい順位やんけ!と一瞬思うがどうも様子が違う。
あのサングラスは・・・ゾノ!!!
まじかよ!トップ5くらいだったぞ!ゾノさんが!スプリントで!と慌ててビジョンを確認。
4位!あのゾノさんが!スプリントで4位!(失礼)
ダブルガッツポーズの結果はニッポのマルコカノラの勝利。ネイサンアールはガッツポーズ損に。
総合リーダーも当然カノラ。
今日の勝利でポイント賞もアベラストゥリからカノラへ。
山岳賞は初山翔。今日の逃げでも2回の山岳ポイントをトップ通過し、これで山岳賞確定。
TOJで総合山岳賞を獲得した日本人は20年ぶり。第2回TOJの住田修以来とあって注目度は高い。
ここまで全ステージで逃げに乗っており、どん欲に攻めた結果が出た。
新人賞はバーレーンメリダのイヴァンガルシア。
シャンパンファイトは飯田特産のアップルシードルで行われたが、カノラはスポンサー様ファンティーニ社のものを選択。
表彰を待つように雨が降り出した飯田。
明日は富士山。
最終問題は得点10倍でーす!ええっ今まで正解してきた意味・・的ステージ。
この飯田~須走はおそらく最も長いステージ間移動なはずだ。
南アルプスをぐるりと迂回し夕刻に須走に着くと再び土砂降りの雨。
迷彩服とレース関係者しかいないローソンで買い物を済ませると・・・寒い!
Tシャツ短パンではかなり涼しい。明日も変わらず雨予報なのであざみラインは厳しいコンディションになりそうだ。
2017/05/25 TOJ #5 南信州 by (C)offcourseyass
TOJ#4 美濃 [レース観戦2017]
最後にブログを更新したのが8ヶ月前であるとか、
その内容が201“5”年のシクロクロスであるとか、しかも「その1」であるとか、
よいではないか。
そのような些細な過去に縛られていて発展は果たしてあるのだろうか。
いや、ない。
我々は時の流れに身を任すことしかできない。
ひと月が瞬く間に過ぎ去る時の激流にもてあそばれる一艘の小舟。
そんなこのブログをまた書くことにしました・・・。
世間ではゴールデンウィークと呼ばれる5月はじめの大型連休に馬車馬のように働いたため降って湧いた5月後半の連休。
火曜から金曜までお休みなので今年のTOJは水曜の第4ステージ美濃から3ステージ帯同することに。
火曜も第2ステージいなべがあったのだが移動を考えるとムリなので火曜はおとなしく移動日に。
第4ステージの会場からほど近い郡上八幡に宿を取り、火曜の午後は観光としゃれ込もうと思ったのだが、月曜の仕事相手のCPUボードくんが全く言うことを聞いてくれず2時半くらいまで仕事をしていた上に翌朝も仕事が残っていたので結局午後からジムニーで岐阜へ。
新東名~東海環状~東海北陸をつっ走り郡上八幡へ到着したのは21時であった。かなしい。
翌日のコースはおろかスタート時間すら調べていなかったので一夜漬けで頭にたたき込み、即就寝。
観光地郡上八幡のそこそこ立派なホテルをルートイン扱いである。
翌朝は雨であった。
1周21.3キロのコースは自転車で回りながら撮るしかないのでくじかれる出鼻。
郡上八幡からは30分ほど。長良川沿いの山中にある美濃和紙の里会館がフィニッシュ地点になる。
幸いにも小降りなので意を決してパレードスタートのうだつの上がる町並み、旧今井家住宅前へ。
長良川沿いに下り20キロほど。
付いてる?うだつ。
上がってぬ?
上がってぬなら、上がってく?
ということでうだつの上がる男リョータニシゾノ登場。
ブログが冬眠状態で書いてなかっただけで4月のツールド栃木で会ってるのでそんなに久しぶりではない。
やはりこういうステレオタイプな“和”は外人受けがよろしい。
ステレオタイプなニンジャに囲まれる野寺さん。
今回のレースは歌唱力が問われるレースとなった。
さてスタート前に撮影ポイントへ移動開始。
スタート地点から6キロほど。スプリントステージであるここ美濃の唯一の山岳ポイント手前の坂でレースを待つ。
TOJは昨年からAbemaTVでの生配信がされており現地での展開の把握が容易に。
なんというか便利すぎて目の前に選手が現れるまで誰が逃げているのかわからないあのワクワク感は全くなく、言ってみれば映像の確認作業のような観戦になってしまうが、撮る事を考えるとまあありがたいと言えばありがたい。
そのありがたい中継によると、アクチュアルスタートと同時に山岳賞ジャージを着るアンカー初山とジャパンナショナル孫崎が飛び出したようだ。
果たしてその2人が目の前を通り過ぎていく。
集団との差はまだほとんど無いが、リーダーチームのニッポが蓋をし談笑しながら登っていくなど完全に容認モード。
21.3キロの周回コースを6周回で争われる第4ステージだが、周回コースの半分あたりでパレードコースが合流するのでこの周回は便宜上0周目となり、コントロールライン―美濃和紙の里会館前―を超えてからが1周目スタートの実質6周半、139.4キロが今日のフルコースとなる。
各務原がほど近いので上空をヒコーキが飛んでて楽しい。飛行開発実験団のF-2初号機や!
1周目に入り逃げは完全に容認された。2人ならば捕まえるのも容易い。今日はスプリントステージなので終盤までこのまま落ち着いた展開が続くだろう。
山岳賞を決めたい初山。
タイム差は6分弱。ニッポを先頭にまったりと登っていく。
アダムハンセン的なゾノ。しかしまだ恥じらいが感じられる!
これくらいやって欲しい。野寺さん!教育を!
2周目。少し下り登り始める手前。タイム差は更に開き7分45秒。
野良仕事のついでに観に来たような地元のばあちゃんの語尾が「みゃー」「てゃー」で笑ってしまう。
3周目、自転車を飛ばし更にコースを遡上。
長良川沿いから離れ国道へと右折していくポイント。タイム差は8分。
集団先頭にはユナイテッドヘルスケア、愛三、アイソウェイが出てくるがまだまだのんびりムード。
さて、レースも半分にさしかかりそろそろフィニッシュ地点へ向かいたいところだがここで問題発生。長良川沿いの道がまさかの徒歩でも通行禁止。
一旦川向こうへ渡り、大きく蛇行してから戻ってくる無慈悲な迂回路を下ハンでぶん回す。
先日のツールド栃木や那須の全日本もそうだったが、ラインレースや大きな周回コースの複数地点で撮ろうと思うとこちらもレースである。
だいたいにおいてプランを練る段階ではアップダウンについてはさほど考慮しないというか、自分の脚を過信しているというか、あの冬場のマイクロバーストはCXではなくこの為の練習だったのではないかと思うくらい結構マジメに追い込まれるのである。
5周目、コントロールラインから2キロほど下った地点にたどり着くとレースに動きが出ていた。
山岳ポイントを全て獲り今日の仕事は終わった初山が集団に戻り、孫崎のひとり逃げに。
タイム差は2分弱。
スプリント系のチームが先頭に集まりだし徐々にペースアップ。吸収は目前というか中途半端に吸収してカウンター行かれてもやっかいなので生かさず殺さずといったところ。
(炎上案件)
と思ったけどユナイテッドヘルスケアの選手はオルガナイザーのクルマに付いてるのでメカトラ復帰かしら。
この周回はクールに決める野寺さん。
フィニッシュ地点までは登り基調な上にさっきの迂回で完全に脚が終わっているがここまでくればこっちのもの。
よれよれで美濃和紙の里会館にたどり着くと、レースはラストラップへ。
キナンの椿がひとり飛び出しているが差はない。
プロトンもペースは上がるが、まだ組織的に追うチームは無い。
山岳ポイントがフィニッシュ5キロ手前なのでそこでの総攻撃に各チーム備えているところだ。
再び爆音。この音はF-2じゃないぞ!ファントムだ!J79サウンドや~。
岐阜には確か唯一の未改造EJがいたはずだがさすがにそこまで判別は出来ないね。
レースは散発的にアタックがかかるも数少ないスプリントステージを逃してなるものかとスプリンターチームが吸収し集団スプリントへ。
この段階でチームメイトがガッツポーズしてるのが凄すぎる。完全にハマった確信があったのだろう。
その通り圧倒的なスプリントでステージを制したのはチーム右京のジョンアベラストゥリ。
強すぎる。元エウスカルテルのエーススプリンターやからね・・・。
レース直後にクリートの調整をする鈴木譲。なにか気になったから忘れぬうちにといった感じか。
明日からは山岳ステージが始まり、いよいよ総合争いが激化する。
スプリンターが東京まで生き残れるかのサバイバルも・・・。
天気予報では明日は一日雨。慈悲はない。
イラン勢は下りが下手だと昔ゾノさんが言ってた気がしたので日本人的には有利かもしれないが、こちらは自転車で巡るのはあきらめて方がよさそうだ・・・。
ふたたびジムニーを駆り、飯田へ。
明日は第5ステージ。南信州。
写真です。
2017/05/24 TOJ#4 美濃 by (C)offcourseyass
その内容が201“5”年のシクロクロスであるとか、しかも「その1」であるとか、
よいではないか。
そのような些細な過去に縛られていて発展は果たしてあるのだろうか。
いや、ない。
我々は時の流れに身を任すことしかできない。
ひと月が瞬く間に過ぎ去る時の激流にもてあそばれる一艘の小舟。
そんなこのブログをまた書くことにしました・・・。
世間ではゴールデンウィークと呼ばれる5月はじめの大型連休に馬車馬のように働いたため降って湧いた5月後半の連休。
火曜から金曜までお休みなので今年のTOJは水曜の第4ステージ美濃から3ステージ帯同することに。
火曜も第2ステージいなべがあったのだが移動を考えるとムリなので火曜はおとなしく移動日に。
第4ステージの会場からほど近い郡上八幡に宿を取り、火曜の午後は観光としゃれ込もうと思ったのだが、月曜の仕事相手のCPUボードくんが全く言うことを聞いてくれず2時半くらいまで仕事をしていた上に翌朝も仕事が残っていたので結局午後からジムニーで岐阜へ。
新東名~東海環状~東海北陸をつっ走り郡上八幡へ到着したのは21時であった。かなしい。
翌日のコースはおろかスタート時間すら調べていなかったので一夜漬けで頭にたたき込み、即就寝。
観光地郡上八幡のそこそこ立派なホテルをルートイン扱いである。
翌朝は雨であった。
1周21.3キロのコースは自転車で回りながら撮るしかないのでくじかれる出鼻。
郡上八幡からは30分ほど。長良川沿いの山中にある美濃和紙の里会館がフィニッシュ地点になる。
幸いにも小降りなので意を決してパレードスタートのうだつの上がる町並み、旧今井家住宅前へ。
長良川沿いに下り20キロほど。
付いてる?うだつ。
上がってぬ?
上がってぬなら、上がってく?
ということでうだつの上がる男リョータニシゾノ登場。
ブログが冬眠状態で書いてなかっただけで4月のツールド栃木で会ってるのでそんなに久しぶりではない。
やはりこういうステレオタイプな“和”は外人受けがよろしい。
ステレオタイプなニンジャに囲まれる野寺さん。
今回のレースは歌唱力が問われるレースとなった。
さてスタート前に撮影ポイントへ移動開始。
スタート地点から6キロほど。スプリントステージであるここ美濃の唯一の山岳ポイント手前の坂でレースを待つ。
TOJは昨年からAbemaTVでの生配信がされており現地での展開の把握が容易に。
なんというか便利すぎて目の前に選手が現れるまで誰が逃げているのかわからないあのワクワク感は全くなく、言ってみれば映像の確認作業のような観戦になってしまうが、撮る事を考えるとまあありがたいと言えばありがたい。
そのありがたい中継によると、アクチュアルスタートと同時に山岳賞ジャージを着るアンカー初山とジャパンナショナル孫崎が飛び出したようだ。
果たしてその2人が目の前を通り過ぎていく。
集団との差はまだほとんど無いが、リーダーチームのニッポが蓋をし談笑しながら登っていくなど完全に容認モード。
21.3キロの周回コースを6周回で争われる第4ステージだが、周回コースの半分あたりでパレードコースが合流するのでこの周回は便宜上0周目となり、コントロールライン―美濃和紙の里会館前―を超えてからが1周目スタートの実質6周半、139.4キロが今日のフルコースとなる。
各務原がほど近いので上空をヒコーキが飛んでて楽しい。飛行開発実験団のF-2初号機や!
1周目に入り逃げは完全に容認された。2人ならば捕まえるのも容易い。今日はスプリントステージなので終盤までこのまま落ち着いた展開が続くだろう。
山岳賞を決めたい初山。
タイム差は6分弱。ニッポを先頭にまったりと登っていく。
アダムハンセン的なゾノ。しかしまだ恥じらいが感じられる!
これくらいやって欲しい。野寺さん!教育を!
2周目。少し下り登り始める手前。タイム差は更に開き7分45秒。
野良仕事のついでに観に来たような地元のばあちゃんの語尾が「みゃー」「てゃー」で笑ってしまう。
3周目、自転車を飛ばし更にコースを遡上。
長良川沿いから離れ国道へと右折していくポイント。タイム差は8分。
集団先頭にはユナイテッドヘルスケア、愛三、アイソウェイが出てくるがまだまだのんびりムード。
さて、レースも半分にさしかかりそろそろフィニッシュ地点へ向かいたいところだがここで問題発生。長良川沿いの道がまさかの徒歩でも通行禁止。
一旦川向こうへ渡り、大きく蛇行してから戻ってくる無慈悲な迂回路を下ハンでぶん回す。
先日のツールド栃木や那須の全日本もそうだったが、ラインレースや大きな周回コースの複数地点で撮ろうと思うとこちらもレースである。
だいたいにおいてプランを練る段階ではアップダウンについてはさほど考慮しないというか、自分の脚を過信しているというか、あの冬場のマイクロバーストはCXではなくこの為の練習だったのではないかと思うくらい結構マジメに追い込まれるのである。
5周目、コントロールラインから2キロほど下った地点にたどり着くとレースに動きが出ていた。
山岳ポイントを全て獲り今日の仕事は終わった初山が集団に戻り、孫崎のひとり逃げに。
タイム差は2分弱。
スプリント系のチームが先頭に集まりだし徐々にペースアップ。吸収は目前というか中途半端に吸収してカウンター行かれてもやっかいなので生かさず殺さずといったところ。
(炎上案件)
と思ったけどユナイテッドヘルスケアの選手はオルガナイザーのクルマに付いてるのでメカトラ復帰かしら。
この周回はクールに決める野寺さん。
フィニッシュ地点までは登り基調な上にさっきの迂回で完全に脚が終わっているがここまでくればこっちのもの。
よれよれで美濃和紙の里会館にたどり着くと、レースはラストラップへ。
キナンの椿がひとり飛び出しているが差はない。
プロトンもペースは上がるが、まだ組織的に追うチームは無い。
山岳ポイントがフィニッシュ5キロ手前なのでそこでの総攻撃に各チーム備えているところだ。
再び爆音。この音はF-2じゃないぞ!ファントムだ!J79サウンドや~。
岐阜には確か唯一の未改造EJがいたはずだがさすがにそこまで判別は出来ないね。
レースは散発的にアタックがかかるも数少ないスプリントステージを逃してなるものかとスプリンターチームが吸収し集団スプリントへ。
この段階でチームメイトがガッツポーズしてるのが凄すぎる。完全にハマった確信があったのだろう。
その通り圧倒的なスプリントでステージを制したのはチーム右京のジョンアベラストゥリ。
強すぎる。元エウスカルテルのエーススプリンターやからね・・・。
レース直後にクリートの調整をする鈴木譲。なにか気になったから忘れぬうちにといった感じか。
明日からは山岳ステージが始まり、いよいよ総合争いが激化する。
スプリンターが東京まで生き残れるかのサバイバルも・・・。
天気予報では明日は一日雨。慈悲はない。
イラン勢は下りが下手だと昔ゾノさんが言ってた気がしたので日本人的には有利かもしれないが、こちらは自転車で巡るのはあきらめて方がよさそうだ・・・。
ふたたびジムニーを駆り、飯田へ。
明日は第5ステージ。南信州。
写真です。
2017/05/24 TOJ#4 美濃 by (C)offcourseyass
前の3件 | -